[ >>200素っ気無く言われた言葉には、妙に気迫がある様に感じて大人しく閉口して。礼を言えば、その返事とばかりに口角を吊り上げるジリヤに目を丸くした後、何となく肘で小突いてやった。
それは、目の前の‟死”から少しでも目を逸らしたい事の現れでもあったのだが。ジリヤが移動をするのに同意を示せば、>>201ジリヤに見えた戦いの意志には、フッと笑った。 ]
……――上等!
[ それだけ言い捨てれば、ジリヤの杖先から白い靄が掻き消えるのを身て。それを見れば、叱咤することは無く。ただ自分も杖を握って――、 ]
―――焦んなよ、一回落ち着け!
失敗してもまた距離はある
[ そう、掛ける声自体は落ち着いたものだったが。杖にどうしても伝わってしまうような揺らぎがあるのは、また同じ。しかもそれがモミの木の場合は魔法の強弱に関わる故に。 ]
……――≪Expecto patronum(守護霊よ来たれ)≫!!
(220) 2014/09/02(Tue) 23時頃