[食堂に入った時、あたしは、コップのなかに透明の水越しに真っ白なカリュクスちゃんの姿を見た。>>114
あたしは、シルクちゃんやカリュクスちゃんみたいな銀色の髪の毛が羨ましかった。透明で、きれい。
でも、真っ黒い髪はメルヤせんせいとおそろいだから、嫌いじゃなかった。
水色をしていない水の中のカリュクスちゃんは、コップの曲面でくるりと歪んで、お砂糖と一緒に溶けていきそうなくらいきれいだった]
…あ、
カリュクスちゃん、おはよう。
[うっかり見惚れて、声をかけるのが遅れた。
すっかり時間感覚を失って、おはよう、って言っちゃったけれど、カリュクスちゃんはなんて返してくれたかな。
それからカリュクスちゃんの隣に座って、メルヤせんせいにあたしの分も用意してもらう。
お砂糖が溶けなくなるくらいまでたくさん入れて、くるくる。
今日は、色の氷はいらないの。ってせんせいに言って、透明な砂糖水をくい、と喉に滑らせた。*]
(220) 2016/10/10(Mon) 14時半頃