あなたたちのためになることが、私たちのためにもなるし。
うん、みんなのため。
[さっきの茶会でも、戦士たちの望むように現れた食べ物や飲み物を、少女たちははしゃいで楽しんでいた。その様子を思い出せばかすかに笑みも浮かぶ。
導きたい相手に関する、歯切れの悪い答え。
けれどユージンは、痺れを切らすこともなく耳を傾けてくれる。
身勝手な一人がたりに付き合わせるようで躊躇ったが、こちらが話しやすいよう気遣う様子に、そっと頷いて続きを紡ぐ]
その人にとっては、私以外の方がいいかもしれない。
導き手が誰になるかで新しい世界に影響が出るのなら、私はその人に、その人が1番幸せになれる相手に選ばれてほしい。
[一気に言葉にしてしまってから、大きく息をつく。胸につかえていたものを言葉にできて、少し楽にはなったけど。
自分の膝のあたりに視線を落とし、スカートをぎゅっと握った]
(219) 2015/12/12(Sat) 02時頃