>>206
テメェにツッコまれんのだけは死んでもゴメンだな
つーかんな事言ってるテメェがツッコみたかっただけなんだろ?
所構わず盛ってんじゃねぇよ
[複雑な気持ちの分だけ言葉は刺を纏う。彼がどうあったのかを知る事などなく、ナユタに取っての日々はただ優しい思い出ばかりだったのだ。両親を亡くしたばかりの寂しさの、少なくとも一部を彼が埋めてくれた事は確かで――だからこそ目の前にいる『彼』と記憶の中の『お兄ちゃん』は上手く重ならず、連なる想いもまた咬み合わないままに巡るばかり――]
……少なくとも俺にとっては優しいお兄ちゃんだったぜ?
テメェが腹の底で何考えてたかなんて……んなの、知るもんかよ
[言葉ほどには突き放す風でもなく語気は弱々しく半ば独白のように溶けた。今朝方よりも生々しく感じられる彼の感情にどうしようもなく引きずられる。非常な現実を壊せるというのなら今この時を壊して欲しい――なんて神頼みのような言葉を飲み込んだ胸元の疼きが神経を逆撫でるのが忌々しくて舌打ち一つ]
(218) 2013/07/20(Sat) 18時頃