[その相談した人物から
『そんな事聞くって事は佐伯くん本当に観用少年買ったの? 見に行ってもいい?というか見せてお願い!!』
とかなんとか言われたりもしたが即お断りして、牛乳と砂糖菓子とついでの弁当入りの袋片手に夕方帰宅。
玄関の鍵を開けて中に入れば、おかえりなさいと笑顔で出迎えてくれるリッキィの姿が。>>25]
……うん、ただいま
[出迎えなんてされた事がなかったものでなんとも不思議な感覚に包まれはしたけれど、相変わらずの空っぽの目で見つめてそう返す。
いつもと違ったのは、リッキィの傍まで近寄り頭や頬を撫でようとしたことだろう。
やってもらって嬉しかった事、そう言われて思い付いたのはそれくらい。
そして、それを他の人が同じように嬉しく思うとは限らない。
だから少しでも嫌そうにしたらやめるつもりで、金の髪に手を伸ばしたのだ。]
(218) 2017/10/12(Thu) 22時半頃