―近い未来―
[ふ、と肩の重みが消える。甘えスイッチが入った状態で飛んでいくのは珍しい。
と、一瞬疑問に思ったがすぐさま解消される。
何故か他人の部屋に居座っていた男が動いたせいらしい。>>200
先ほどまで大人しくしていたくせに、急に何なんだ、と睨み付けようとして]
しすぎってほどやってないよ。
他の人に比べたら、僕はずっとスタート地点が手前なんだから。
今は隣国の刑法と具体的な判例……ってうわっ!
ちょ、離して!邪魔っ!!
[気配から近づいてきているのは知っていた。どうせ自分の勉強になど興味はないだろうし、すぐ離れると思っていたのに、背後から拘束され慌てて腕を引き剥がそうとする。
あの日、彼の言葉に背を押されるように自分の中にあった気持ちを認めてから、駄目なのだ。かつてのように振る舞えない。過剰反応をしてしまう自分がいる。それを悟られまいと回された腕をぺしぺしと*]
(217) ハチドリ 2014/02/10(Mon) 21時頃