[それでも突っぱねようと口を開こうとするが、喉に詰まった息が言葉が上手くはきだせない。
見たことがないくらい切実に訴える彼を、一言で押さえ込むことができるはずなのに、できなかった。
生きている間、一度もこんな辛そうな顔を見たことが無かったからかもしれない。]
……何でそんな顔してるのよ………好きに、すればいいじゃない……
万が一それが砕けでもしてみなさい、絶対に、
[許さない。と、言ったなら。
再び同じ顔で言われてしまうのだろうか。
許しを得るべき相手は私ではない、と。
珍しくため息をつきながら、武器を見に行くため足を動かそうとする。
そう、砕かれなければいいだけの話。
守るためには嫌々がらも何か身に付けた方が良いのだろうという判断なのだが。
一体どうすれば最善で最良なのか。
二人で用意された椅子に座るためにはどうすれば良いのか、分からなくなる。]
(217) 2014/07/14(Mon) 22時頃