休憩!
[ぎしっと音を立てて椅子から立ち上がる。こたつに歩み寄ると、問答無用でイヤホンをミナカタの耳から引っこ抜いた。抗議の声が上がっても気にしない。触手よりも私を見ろ]
煮詰まったの! 休憩なの! いいから構って!
[ヒステリックにわめくと、ぎゅう、と抱きつく。
チキンレースは相変わらずだ。担当と攻防を繰り広げながら、女は今日も修羅場で。
それでも、今までより、酒量も減ったし目の下に刻まれた隈も薄い。
それはきっと、この人のお陰だけど、そんなことは言ってやらない。
気の済むまでそうやって充電すると、またパソコンへと戻っていく]
……ちゃんと、感謝してるわ。
原稿が終わったら、忘年会するわよ。
[その呟きは、またイヤホンを耳に戻したミナカタには、聞こえなかったかもしれないけれど。
いつもと変わらない日常を送りながら、今年の冬は暖かい*]
(216) takicchi 2013/12/17(Tue) 22時半頃