ぼくの血を――飲むかい。
[言い出すよりも先に、目にもとまらぬ速さでペラジーが飛びかかってきた(>>199)。
そんなに飢えていたのか……勢いそのままに押し倒されるようにして。こちらが避けると、彼女が倒れてしまいそうだったから。背中を打った拍子に肩の傷が痛んだ。]
……ッ…こちらも貧血気味であまり余裕はないけど……
きみがここで食べるというなら――好きにするといい。
[彼女の尋常ではない様子には、ぞくりとした。
もしかしたらそのまま命を奪われてしまうかもしれないという本能的な恐怖ゆえか――自分の血が彼女の理性を吹き飛ばしたのだという優越感ゆえか。]
お腹が空いているときに、目の前にパンが落ちてきたんだから。遠慮することなんてないさ。
[仕方ないな、と相手をあやすかのようににっこりと笑いかけて。彼女の答えを待った。]**
(215) 2014/11/14(Fri) 04時半頃