アトリエだった部屋……。
隠し通路に繋がる先にあるだなんてなかなかロマンチックだね。
[オーレリアはこの館を知り過ぎているようにも思える>>163
だがしかし微笑みを浮かべられれば強く尋ねる気も起きず、どうやら何か事情があるらしい、という印象だけで留めておいた]
はは。この歳になってご教授いただけるとは、なかなか捨てたものじゃないね。
……思い出は美しいともいう。
振り返る記憶が悲しみに満ちたものより、暖かさに溢れたものを望むことは、嫌いじゃない。
昔の悪い記憶に固執したって何も進まらないんだから。
[オーレリアに告げながらも本棚に向かう。
セシルも手伝ってくれるようで二人で本棚に手をかけた。
ピアノを本職とするものが怪我をする恐れのある言動を行ったことは意外ではあったけれど、男二人がかりで力を加えれば本棚は何とか動いたようだ>>159]
(215) 2016/08/01(Mon) 23時頃