[犬は吸血鬼の建前は知らない。勿論隠されてるエゴなんて気付く事は無かった>>199。
だけども、ノストの雰囲気がガラリと変わった事は分かり、尾っぽはふりふりと振る。
続け様に、吸血鬼の王は犬の事を気に召してくれてた、と。尻尾が元気になった。
ぶんぶん振りながら、彼が紡ぐ言葉に犬耳がぴくりと動いた。
ずっと独りで生き延びた、と――何があったんだ?
そんな疑問を抱き、知りたい欲求を感じながら、臨戦態勢を取り王を待つ。
目を閉じていたノストは瞼を上げ、軽く笑っていた>>201。
そして告げられる、『弟子入りする為の条件』。]
良いねぇ、そういうの好きだぜ。
[犬はにぃ、と笑う。血の摂取の影響により興奮しやすいのはあれど。
提示された試練に自ずとモチベーションを高め、拳を作る指に力を込めた。
王のフードが取り払われ、地面に落ちるのと同時に隙の無い構えを見せてる不死者の王>>202。
大地を蹴り、ノストの傍らに駆け寄れば、数発の拳をぶつけてくる。]
(215) 2015/08/04(Tue) 14時頃