―てらす?―
[薔薇が咲き誇る一帯から少しはなれた場所に来た。まっただ中よりは薄いが、慣れ親しんだダマスク香が風に乗り満ちている場所。
ここが、ママの言うてらすなのだろうか。
ママよりずっと小さい誰かがやってきて、ママに言われて何かをもってきた。>>200
鼻をくんくんさせたらお水のにおいがするけど、冷たいよりあったかいかんじ。]
お水ある、なら、いく。
[掴んだ服をしっかりつかんで、たんたん、足の下にあるうでで何度かはねてから、いきおい付けて飛び出した。]
!?…あ、あう、ぅぅぅ、ぁう…。
[…いきおいつけすぎて、お水が入った器のそば、地面から遠い木の床?を転がる。ぱりぱり、たくさんはがれた。]
…ん、んー。
[のそのそ、器の取っ手を支えに体を起こした、けど、やっぱりぺたん、しりもちついた。器からちょっぴりだけ、あったかいお水がこぼれた音がした。]
(215) 2015/07/31(Fri) 17時半頃