―月浦書店―[透明なカバーに包まれた表紙がきらりと照明を反射する。]大切にしてくれているんですね。本も喜びます。[魔法使い、と織部に言われる所以の、ちょっとポエットな言い回し。そんな風に本を愛する書店員だからして、おすすめに間違いはないと言われれば本望なのである。いつもよりもっとふわっとした心地なのには、岸辺自身気づいているのかいないのか]―ーええ、ええ。わかります。文章がするりと入ってきて鮮やかに広がるんですよね。ぁ。いえ。大丈夫ですよ。聞かせてもらえるのはうれしいので。
(214) 2015/10/31(Sat) 23時頃