んむ、ぅ…ん…んん!?
[すっかり昂ぶっていた身体ではその刺激に抗う術は無く…ただでさえ、今まで望んでも得られなかった奪い取るようなその口付けの味に酔いしれ、気づけば自分から甘えるように舌を絡めていた]
は…はぁ…。
[口を解放されると、充足感、快感、それと純粋な酸欠にくらくらとする。
思わず膝がカクリと折れ曲がりそうになるのを、フィリップにすがるように彼の白衣を握り締めて支えにし、耐えた]
ま、待って…くださ……私、まだ…あぐっ!
[彼に従うとは言っていない。そういおうとしたが、その言葉は首輪が言葉をせき止め、くぐもった音へと変わる。
酸素の軌道が狭まり、息苦しさが増す。
だと言うのに苦しいだけではなく、胸の高鳴りまで強くなり、余計に蜜が滴るのを感じた。
先ほどのキスを受け入れた時点で、自分に既に拒否権は無いと言うのに、それでも従順になりきれないその姿は滑稽だったかもしれない]
(213) 2012/07/17(Tue) 12時頃