[真っ先に視線を引かれるのは左手に握られたナイフ。思わず、武藤を庇うような位置取りになる。その後ろ、少し固い表情で教室を歩いた早瀬>>196を思わず視線で追って。無造作にナイフを手にする早瀬の様子に首を傾げる。それでも彼に、麻倉と違って警戒を抱かなかったのは、胸の内に、まだ彼の音の余韻が残っていたから。きっと護身用なんだろうなと、自分でも気付かぬまま勝手に納得していた。其処に、麻倉の声>>200が掛かる。気のせいか、声に棘があるような、そんな気がして。口元は笑っているのに、其処に表面通りの中身がないと、思って。]
(212) 2015/04/03(Fri) 12時半頃