―仮眠室―
[彼の言葉>>170に、自身を慰める自分を想像する。
それと同時に、黒い欲望が語りかけてきた。
折角望んだものが手に入るのに、この機を逃していいのか?
このまま自身を慰めても、いつも以上に切なくなるだけ…結局自分で自分を虐め、物足りず、さらに被虐的な行為を求める…悪循環だ。
ならば、ここで素直になったほうが楽だろう?
彼のいうとおり、いつも自慰で感じている空虚さを、彼は埋めてくれるはずなのだ。
ならば、なにを迷う必要がある?
…そんな甘言が渦巻き、動悸を強める]
ぅ……わ、私を…虐めて……酷いことをして…ください…。
[甘言に流され、口から言葉がこぼれる。
その淫らな色に染まった自分の声にハッと現実に引き戻され、慌てて口をつぐんだ]
い、今のは違…や、やっぱりダメ…!
[グ、と彼の身体を引き剥がそうとするが、ソレよりも早く彼の唇が自身の唇をふさぎ、すかさず彼の舌が乱暴に口の中を舐る>>177]
(212) 2012/07/17(Tue) 12時頃