[暗い森の中を歩きながら、貴方との距離の近さを再認識。
こんなにも長い時間を、こんなにも近い距離で過ごしたのは初めてだったから、やはり緊張は消えないままで。
ちらり、闇に紛れて貴方の方を盗み見るも、その右耳に光る石はこの暗闇では見えはしない。
"似合わなくはない"、そう言ってくれた貴方の言葉>>119は素直に嬉しかったが、それでもきっと貴方ほどは似合わないのだろうと思う。]
( ………、他意なんて、ある筈がない。そんな事くらい、分かってる )
[開けるときは手伝うという貴方の提案には、食堂では苦笑と共に "勇気が出たらその時はお願いしたい" と、そう返したけれど。
その言葉の前に付くのは、"痛みに対する" ではなくて――"貴方に触れられる勇気が出たら"。
貴方のその距離には、いつもいつも戸惑わせられる。
人懐っこさに救われる時も多いけれど、そうして無防備に距離を詰められてしまったら、その度にどんな反応をすれば良いのかが分からなくなるんだ。]
(210) 2015/11/24(Tue) 00時半頃