それでも、子どもの心というものはくるくるとすぐに回ってしまうのです。
『少年』もそういうところは確かに子どもでしたから、答えられそうもないことに、悲しくなってしまってうつむいてしまったのです。
分からないものは、分からないものです。
けれど、分からないことを知りたいと思うのは、とっても “ふつう” ではないでしょうか。
『少年』は、その人の分からないことを、分からないままにしておくことがとてもいやでした。
けれど、『少年』にも分からないものを、だれかに教えることはできません。
思いだされたコトバは、どうしてかとてもなつかしい気がしましたが、また、自分のことではないのだとも、『少年』は気づいていました。
「ぼくは、きみだから、つけてほしい。」
『少年』の元になるものを知らなくても>>163、その人なら友だちになれる気がしたのです。
(210) 2018/10/09(Tue) 01時頃