……?
[一瞬きょとりと首を傾げる。昨日はいっしょだっけ……ふと頭の中で疑問が浮かびはしても、深く考えることはなく。なんとなくそういうことにして、弾んだ声で頷いた。
食事を終えて部屋へ戻り、眠るには早い夜の時間は両親から贈られた絵本を眺めて過ごした。そうして寝支度を整えたなら、呼ばれるままふかふかの布団へ潜り込み。]
うん、でも、あったかい
[遠く聞こえる大人たちの動く音を耳にしながら、内緒事でもしているような気分になって小さく笑う。妨げになることなど構わず身を寄せ、昼間以上に甘えんぼうの顔で。]
……ぼくも久しぶりだよ?
[彼が振り向けばいっそう距離は近くなる。ほんの少し闇に慣れた目が、彼の瞳を映した。少し考えてから潜めた声で囁いて。眠る前、いつか誰かにして貰ったように頬へ親愛のキスをする。]
おやすみ、シメオン。
……明日も、またあそんでね
(209) 2017/10/12(Thu) 17時半頃