― 賢者の塔・クラウディア私室前 ―[扉が開いた。任務を受け、クラウディアの私室から出てきたのだ。当然、その瞳は扉横で壁に身体を預ける人物に止まる。諏訪、殺し合い再びになるかと云えば、そうではなく]…………? クラウディア様に御用事か。僕はこれで…。[礼儀正しくも小さく頭を下げて。そのまま素通りした。髪も装いも相変わらず変わらない、その瞳に光が無いのも代わらない。然し彼の事を意にも止めずに素通りした。既にクラウディアにより意識を施される時、彼の記憶は不都合故に封印されてたのだ。そのままその姿は回廊の角へと消えていった]
(208) 2014/08/23(Sat) 21時半頃