─4階─[ふい、と身を引いた。しずくを抱きしめる神楽に、なんだか、見てちゃいけない気がして、視線をそらす。ただ、見つかって良かった、本当に。あの子が、どこか、行っちゃわないで。また、おかしな人形が、現れたりしないで。安心したら、力が抜けた。何かが身体から抜けてくみたいに、深く息を吐いて、壁に背中を預けたら、思ったより、力が入らなくて、ずるずるとその場に沈む。しゃがみこむ。本当に、良かった。良かった。けど、次は、何しなきゃいけないんだっけ。同じように道を開けていた織部>>185をちらりと見上げる。]
(208) 2015/06/25(Thu) 11時半頃