[廊下に飛び出す頃、後ろから声を掛けられていた>>161に気付き、一瞬だけそちらに視線を送って、そのまま飛び出した。
廊下にはゆう>>188もいた。ゆうが知っている状況を聞いたかもしれない。
階段付近を通りかかったところで、昇降口を確認した誰かに会っていれば、そこが通れないことを知っただろう。
他人から聞けば聞くほど、白昼夢なのではないか、と思い込みたくなる。]
(でも、これが夢なら、夢でくらいは、こんな不格好に歩く状態じゃなくていいじゃない!右足だってこんな状態になる前になってればいいじゃない!
風を切って走って、…セーラー服じゃなくて、ブレザーにリボンで、膝が出る長さのスカートで…今頃はもう高校生なんかじゃない世界を生きさせてよ!)
[頭の中で夢に文句を言いながら、無意識にいつもの場所に向かっている道中、食堂からは何やらいい匂いがしていた。しかし、厨房にいつものおばちゃんたちの声や気配はない。
その食堂の奥のほうに人影を見つけた。]
(あれ…?)
[ポンコツな右足を見るたびに、目の奥に何か悲しい?表情が覗くような気がする、萩原くんがそこにいた。]
(208) 2017/09/17(Sun) 22時半頃