[暫しのやり取りの後、メロンパンという言葉で、あたりに漂う香りに気付く。>>178
そういえば、折角街に出たというのに、まだレモネードしか飲んでいない。
何かにつけて甘やかしたがりの大人は、ゆきへと視線を向ける。
ゆきも、何か食べる?
そう尋ねかけたけれど、それよりも早くゆきが口を開いた。>>188
対するユウガオの答えに、少し迷う。>>189
はて、ひとりにしても良いものか。
どう行動しようと知ったことではない、と思ってはみても>>0:151、やはり躊躇いは残る。
なんだかんだ、放ってもおけないのだ。
けれど、続く「探してみたいの」という言葉に、少し瞬いて、頷いた。
それは、先程のヴェスパタインの言葉を受けてだろう。
諦観さえ滲むほど冷静に自分を評価する言葉を持つユウガオが、確証もない何かを探してみたいのだと、そう言うのなら。]
(207) 2015/09/17(Thu) 00時頃