―Xday-2day・P.M.8:00頃・ハルヒラシティ内レストラン―
[視線には気付かない振りを。安堵も露わな笑顔にはやはり胸の奥が鋭く締め付けられはしたけれど。
似合うだろうなと自分でも知っている。
愛らしいぬいぐるみに良く似合う微笑みを浮かべて、頭の芯が冷えてゆくのを悟られないように笑う顔の横へと両手で持ち上げたぬいぐるみを添えてみせた]
ありがとうね、シーシャ。
なんて名前にしようかなぁ…この子。
………えっと、シーシャに会えて嬉しいからちょっとボーっとしちゃったのかも。
ごめんね?
[衒いも何もない表情そのままに向けられる感情は、最初の内は愚かだと蔑むばかりだったのに、今はむしろ、痛い。
人の良い青年なのだ。
騙されているだなんて夢にも思わない、そんなお人好し……やっぱり頃合いだ、そう思う。思いながらも口は心にもない言葉を紡ぎ出す。
小さなくまは自分の隣へと座らせて、差し出されたメニューへと意識を向けた]
(207) 2014/03/13(Thu) 09時半頃