[ 猫の顔に悲しみを浮かべるアーサー>>198>>199が、お願いを聞き入れてくれていたモナリザ>>201が、普段は隠そうとしているのであろう哀惜を滲ませるヘリン>>203が、思い思いに言葉を紡ぐ。
他の皆もまた声をかけるようなら、耳を澄ませるように瞼を伏せた。]
…… きみ 、 は、
[ コータ>>202の返事はやはりどこかちぐはぐだった。
殺した事実を告げる口で、宇宙クラゲの殲滅を願う。
いつからの線引きは簡単だ。寄生される前と後。それなのに、境界線が見えない。]
わかっ た よ。
…… こー、 た。
[ だから、最後に一度だけ名前を呼んだ。
伏せた瞼を持ち上げて、赤い目や鮮やかな髪を見つめる。それで、おしまい。
昨日のように、「またあした」を告げることはない。]*
(207) 2020/08/31(Mon) 23時頃