[気紛れな配達屋さんは気紛れに仕事をするようで、手紙が届く時期は捻れても、送った物の鮮度は失われないみたいで。
ペラジーが返事を送ってくれたのは、こちらの手紙が届いてすぐのことだったかもしれないのに、その手紙がメルヤの手元に届いたのは、そろそろ芋を掘り起こそうかという頃。
それでも嬉しいのは当たり前だった。
握り潰さないように封書を抱きしめる]
あれ、なにか入ってる。
[封書を開けると、手紙と傷薬が入っていた。手紙に目を通し、早速と手に塗る]
おお。なにかしっとりする。
これがあれば長い冬も楽に過ごせそう。
[冬は指先がささくれたり、あかぎれしたりと困っていた]
なにかお礼がしたいなぁ。そうだ、ふたつ買ってあるチーズ、ひとつ送っちゃお。
[直径15センチのカマンベールチーズと手紙を小包にした。配達屋さんお疲れ様です]
(205) 2018/06/17(Sun) 13時頃