―回想・夜の礼拝堂―
[人がいると思わなかったからこその歌と呟き。
そろそろ自室へ戻ろうかという所でかけられた声>>198
に驚いてそちらを見る]
…チャールズ先生。まだいらっしゃったのですか。
[薄暗い礼拝堂の中、顔はよく見えなかったけれどその声で相手が誰だかを知る。
昼間の話のせいだろうか、恐ろしいものがここに来たのでなくて良かった、と心底ほっとして気の抜けたような笑いをもらしたのは、チャールズに伝わっただろうか]
少し、気持ちを静めたかったのです。
[隣に座ったチャールズの横顔を見てから、手元の蝋燭に視線を移しそう静かに言葉を落とす]
…先生はユダヤの神、と昼間おっしゃいましたけれど…それは何故ですか?
[ユダヤの神、とキリスト教の神は同一の筈なのに彼の言い方では別の者のように聞こえると、そんな疑問をぽつりと落として]
(205) 2014/06/22(Sun) 17時頃