う、うん、こっちの図面の通りに、折り紙を切って、ほしい。
ここまで終わってるんだけど、私不器用で、この図面切れなくて……。
[自分のせいで、手伝わせてしまっている。普段だったら萎縮するところだけど、すんなりお願いができたのは、一重に彼がとても楽しそうだったからだろう。
目をきらきらさせて、自分の説明を聞いてくれる秋野に、いつしか…の瞳から涙は引いて、小さく笑みを零せるくらいになった。
後ろから、急に聞こえた悲鳴に振り向くと、帆北くんがしてやったりという顔で、さっきの人たちを脅かしていたりして。>>194
そんなことがおもしろくて、秋野くんと一緒に声をあげて笑った。
しばらく額を寄せて唸りながら作業をした結果、何とか少し遅れたくらいで作業が完成した。やったーと一緒に喜んで、きらきらした笑顔を見せる秋野に、いつも謝ってばかりの…も自然と言葉が出た。]
秋野くん、手伝ってくれて、ありがとう。
うれしかった。
[できあがったばかりの、おばけの形をした飾りを片手に、…はやりきった気持ちで笑顔を見せた*]
(205) 2015/06/18(Thu) 20時半頃