[>>198礼を述べる姿も、最初に向けて来た笑みを思い出させる。
そして自信なさげに示されたレストランを見れば、あぁ、と僅かに安堵が滲んだ声を漏らした]
そこなら恐らく、大丈夫でしょう。
パン屋からこの道を突き当りまで真っ直ぐ、そこを左に行けば見える筈ですから。
[地図の上でパン屋から指を滑らせ、順路を辿ってみせる。
レストランから来たお遣いという事は、彼はこの店の従業員か何かだろうか。
浮いた話がある訳でも無い男がレストランに行く事なんて、滅多にない]
では、自分はこれで。
帰り道は、誰かにぶつからないように気をつけてくださいね。
[最後に付け足したのは嫌味だとかそういった感情は無く、ただ単純な心配。
ぶつかったのが自分だったからよかっただろうが、もし向きあっていた客に、もしくはちょっとアレな筋の者達だったら、パン屋に向かう以前の話になっていたかもしれない。
そんな言葉は胸中で留め、青年が向かおうとすればその背を見送るだろう**]
(205) 2014/01/19(Sun) 16時頃