【人】 さすらい人 ヤニク

[このような暗殺者を育てる組織がどんな地位にあったのかヤニクは知らない。どのような規模で、自分が関わる事以外に何をしていたのかも知らない。
…………ある日、唐突に、その居場所は無くなった。組織の中で何が起きたのか、どういう経緯があったのか…それも知らない。

与えられる食事を摂り、眠りに落ち…目が覚めたら知らぬ場所に運ばれていた。身体は痺れて動かす事が叶わず。薬を盛られたのだと気付いた。動かぬ身体はさらに手足を鎖につながれていた。部屋には…甘い花の香が充満していた。

やがて…ヤニクの横たわる部屋に一人に男が現れる。
自らをアストライヤの王だと名乗った]

(204) nannan 2014/02/10(Mon) 19時半頃