[まっしろに見えなければならないはずの腕に黒い線がぐるぐると巻きついている。触ったら紐のように掴めるだろうか。装飾品の可能性を願っても皮膚とのなだらかな境目が現実で。弟の腕を容赦ない力で掴んだまま、瞬きも忘れて線を凝視した。 ――これは何色?*]
(204) 2019/03/14(Thu) 00時頃