―間の世界・1日目17:30・教室―
[麻倉が教室の扉を開けたのは、>>189ちょうど鷹谷にナイフを向けられている頃>>190。特に動いていなければ、加賀宮はまだ一番後ろの自席付近にへたりこんでいるだろうか。此方から見てその先には、麻倉の後ろには早瀬が顔を覗かせていたのかもしれない。
自分は机の間でしゃがみこんでいて、だから入口からはすぐに見つけられなかったかも分からない。
そして数秒も置かずに、鷹谷のナイフがその手から滑り落ち、タイルにぶつかり、弾んで、硬質な音を立てた>>191。]
……鷹谷、謝らないで大丈夫だよ。怖いよね。
[自分が正気に近い気持ちを保っていられたのはきっと、まだ心のどこかで楽観的に思っていたからだ。加賀宮にも鷹谷にも、無責任に大丈夫なんて台詞を繰り返して、それでも落ち着けばそれでいいと思っていた、今この瞬間を収めることしか考えらない思考だった。
もうひとつ、それは。自分よりも他の人物が先に取り乱したから。
ああ、守らないと。]
(204) 2015/04/03(Fri) 12時半頃