【人】 座敷守 亀吉

[>>158危機感、と言う言葉に、不二には辛うじて男として認識されているようだと思い、安堵した。
けれど辛うじて残った矜持は、ばっさりと綾瀬によって切り捨てられる。
青年はがくりと肩を落として胸を押さえた。
危険がない、という評価はルームメイトとなる身してはありがたいし、実際に正しいのだが、男子としては失格だろう。
けれど、自分の身くらい守れる、という言葉は、綾瀬らしいと思った。

けれど不埒な真似はするな、と釘を刺されれば。]

―当然です。
あくまで僕達と綾瀬さんとはルームメイトですから。

[だからどうぞご安心下さい、と蛇足ながら付け足して。
にっこりと微笑んでみせた。]

(203) 蒼生 2013/08/27(Tue) 23時頃