『独りは寂しいから』[そんな言葉が聞こえて。>>71弾かれたように、灰白色の双眸を掌の勿忘草から上げる、そのとき――風が吹いた。蠍のこころを覆う、厚い雲が動いて。一筋の差し込む光を確かに見た。そこには、ひなたの匂いをまとった少女がいる]
(203) 2016/10/10(Mon) 13時頃