199 獣[せんせい]と少女 2


【人】 許婚 ニコラス


 『独りは寂しいから』

[そんな言葉が聞こえて。>>71

弾かれたように、灰白色の双眸を掌の勿忘草から上げる、
そのとき――風が吹いた。

蠍のこころを覆う、厚い雲が動いて。
一筋の差し込む光を確かに見た。

そこには、ひなたの匂いをまとった少女がいる]

(203) 2016/10/10(Mon) 13時頃

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