[嗚呼、若しも、若しもだ。
先生にあんな醜態を見られた挙句に、笑われたら顔から火が出るような心持にもなるし、当分目線も合わせられなくなりそうなものだったが。>>82
向こうに伝わっていない事を知れば、今ばかりは分けて出してくれた事に感謝すら覚えた事だろう。
そもそも、先生は青年を“輝久だ”と認識しているからこそ、笑うやもしれないのだが。
…生憎、それを確かめる術はない訳だ。
父なら興味のなかっただろう幻想の小説だとかも読んだりしていたものだから、先生の節介は、その水面下に沈められる事と相成ったのは知らぬ所の話。>>84
『嗚呼、此方も問題ないとも。
其方に関しちゃあ今一つ。
そもそも読むのが大変なもんで、』
駅の方に居る、と聞けば、じゃあ其方に向かおうか、何ぞ考えながら。]
(202) 2017/06/14(Wed) 00時半頃