私は逃げないよ、こんな悪い夢さっさと終わらせよう。
[ 自身に戦う意志がちゃんとあることも分かってほしくて。少し臆病になりそうだったけれど、彼の言葉でしっかりしなきゃと強い意志を持ち直す。失敗なんて恐れていたらいつまでたっても成功はしない。
――…そっと杖を持って ]
Expect Patronum…!(守護霊よ来たれ)
[ そして出たのは白い煙のような物、この呪文だけは本当に駄目だった。こんな肝心な時に出ないだなんて…と悔しくて泣きそうになるけれど。理由ははっきりと分かっていた。
―――…動揺だった、間違いなく。 ]
……やっぱりだめ、何で…!
[ このままでは吸血鬼に襲われてしまう。そしてジリヤも又、背後から来る"味方である敵"には気付いていなかった。
そう、つまり危機はまた近付いていて。 ]
(201) 2014/09/02(Tue) 21時頃