―休み時間―
[だから、その授業が終わった休み時間、ノートを閉じて料理候補メモを隠した私は、隣の席の零庭さんに声を掛ける]
零庭さん。
[実のところ、勇気がいった。私はこんな風に誰かを誘うのはもちろん初めてで。そして、距離感を誤っていないかも自信がない。
だけど……多分、言わないと後悔する気がした]
ゴールデンウィークの、2日目のことなんだけど。
……夜、うちに泊まりに来ない?
白邊さんと、橘さんも。
[だって、一日は24時間で、8人で24時間一緒にいることはできない。門限だってあるし。
だけど、解散した後、この後誰かが死んでしまうかもしれない、なんて思いながら、一人で家に帰るなんて耐えられない気がした。
そして、男子は無理だけど、女子なら家に呼べるじゃないか]
リア充の女子高生みたいにさ、パジャマパーティー、しよう。
[深い意図はないような顔をして、私らしくもなくちょっと笑ってみせたりしたけど、零庭さんには、私の本当の目的はばれてしまったんだろうね**]
(201) 2016/04/13(Wed) 14時半頃