痛みを背負わせろとは言いません。どうせ、貴方は決めておられるのだから。
[告げた言葉は、アヤワスカに首飾りを下げられた時のトレイルの仕種について>>74。
その手を胸元に宛てがい、鏡の破片を包み込むようにしたことで、彼の思考は知れる。
アヤワスカが言う痛みを、こちらに負わせてくれないという意思を。
甘い子だと思う。
優しい子だと思う。
昔から、弟のように接していた青年は、己にも妹にも情を返してくれた。
だからこそ愛しいと思えるけれど。
けれど彼の甘さは、王を誅した者には少しばかり重荷になるのではないかと思えた。
だから告げる。親愛を注ぐ兄貴分としてではなく、彼の臣として]
王を誅した今、故国ノルドモーネの玉座は空。
ここで貴方が本来迎えるべき終焉を迎えたならば、国は混乱に陥ります。
それは、簒奪者として立ち上がった貴方とて不服と致すことでしょう。
(201) 2014/07/14(Mon) 18時半頃