251 洋墨と躍れ、心の随に


【人】 意匠造形 シルク

「おめでとう、きみは奪う者でしかなくなった。」


そう言うと同時、口をがばりと大きく開いたウワバミが、その子に襲いかかる…かに見えましたが。
その横を通り抜けると、すぐさま『青年』のもとに戻ります。
そうして、『青年』を丸呑みにしてしまうのです。

ですが、そのまま、約束を反故にする気はないとばかりに、ウワバミは、じぃーっとその子を見つめているだけです。
近づいて刺し貫こうと、吸い上げるようにしようと、何の抗いもないでしょう。
半透明の、ルアンのその色を体に浴びるか、取り込むまでは。 *
 

(200) 2018/10/15(Mon) 23時頃

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