…いいの、私が気になるから。
[ 気にするなと言われても、友人が傷を負って放っておくなんて無理だ。何処か素っ気なく言ったのは「私が治すから黙ってなさい」なんて気持ちがあったからだろうか。だって、少なくとも浅いようには見えなかったから。何だか心配なんだ、特に…彼は。
礼を言われれば、口角だけにぃっと上げたのが返事変わり。口元以外は笑顔なんて程遠いだろうが。繋いだ手を拒まない様子から…彼も目を逸らしたいのだろうと伝わって。
それも当たり前だろう、彼があの女を―…。違う、あれはジリヤからしたら護ってくれただけだ。殺めただなんてとんでもない。 ]
うん…、そしたら隙を見てWWWに戻ってからそれぞれ散らばった方がいいかもね…。
[ 動かなきゃ終わらないという言葉にはジリヤも激しく同意だった。甘いことを言っていられないことは状況を見れば、誰でも分かる。彼に戦う意志をはっきりと見せられたならば――… ]
(200) 2014/09/02(Tue) 21時頃