―黄昏―[私の待っていた朝陽が、再び何処かへと落ちていこうとする頃私は、昇ったばかりの陽を共に見た少女を探した。その赤が消えてしまう前に、彼女を見つけることは叶っただろうか。果たした約束はいくつかあった。けれど重ねた約束は、まだあった。約束が叶えられなかったら寂しい、なんてことは私はよく知っている。>>1:351だから、いつものように重ねた約束は叶えるためにしたのだと、私は少女に伝えなければならない。あの時流れ込んできた、つらくて、いたくて、くるしいという君の心の声を思い出して、私の右腕が小さく軋んだ。]
(199) 2016/10/14(Fri) 02時頃