────────……。[服を着替えてソファに座り直す。一旦落ち着いてしまうと、今度は話すことが見つからず、言葉に詰まった。さっき食堂で見たことに触れるのが憚られる。それから───、もうひとつ気がかりなことがあった。食堂からここへ戻って来る間に、胸の辺りが、妙に張って来るような感覚を覚えていた。生理前にも似ているけれど、生理は一週間前に終わったばかりなので関係ないはずで──第一、それよりももっとハッキリと固くなっているのを感じる。それが、ホリーの『特製シチュー』のせいだとは知らず、困惑気味に視線を彷徨わせ、胸を庇うように片手で反対の二の腕を掴む姿は、ホリーの目にはどのように映っているのだろうか。**]
(198) 2012/12/05(Wed) 13時半頃