ああ、なるほどね…そういうこと。
あんまり似合わない、って思ったけど…確かに、女の人はこういうの好きだよね。
[女受けという理由には至極納得がいった。
成程、確かにこれで酒を振舞えば、女は喜んではしゃぐだろう。…大事にされているのだ、と、勝手に思い込んで。
自分も決して女が嫌いというわけではないけれど、男と違って、そういうところが面倒なのが、困りものだ。]
だって、苦いじゃん。
[そうは言いつつ、ほんの少しだけ飲んでみるのは、酒に酔うという感覚がどんなものか知りたい為。
それでもやはり、酒はただただ苦くて。鼻に抜けるアルコールのにおいも慣れないし、喉を通りぬけるときの感じもやはり好きにはなれそうに無い。
思い切り眉を顰めて、グラスをテーブルの上に戻す。
そして、グラスを持たない方のホレーショーの手を取り、指を舐めようと舌を伸ばす。まるで、口直しの飴を求めるかのように。]
(197) 2012/03/22(Thu) 22時半頃