[それでも青年は気付いている。己の、他の道場の師範が。随分と齢を重ねたご老公が。本当は、その姿に誰を見ているのかを。 ── 近しい事は嬉しかった。 ── 喪って尚、意味なく誇らしく、 ── そこまで思われる事を尊敬した。幼い頃、青年が望むと望まざるとに乗せられた装飾は、育つにつれて呪いとして枷に変わった。障害となり天井となり重しとなり、けれどその先に青年はいないのだ。只、それを負う事に、慣れてしまって。己が己以外に成り得ないのだからそこにある影ではない自分を見てほしいと、愬える事を辞めてしまった。 ( 咲くは緋色の椿華、 染まった白の色は戻れない。 )諦める、事で、守ったつもりだった。]
(197) 2017/06/16(Fri) 01時半頃
sol・la
ななころび
下記の場所以外では、人狼議事内キャラチップ の利用を許諾しておりません。ご了承ください。
議事総合トップ 人狼議事lobby 人狼議事morphe 人狼議事cafe 人狼議事perjury 人狼議事xebec 人狼議事crazy 人狼議事ciel SoyBean Sangria @hello_giji @7korobi