―― 1d夜:寮自室 ――
[お昼の先生の言葉>>1:197>>1:198を考えてみる。
今しかできないこと、いや、確かにこう恋とか好きとか、この学園にはいろいろ渦巻いているのは知っているけれども、自分は果たして、そういう気持ちが持てる相手に出会えるかなって。
憧れ、という意味では、先輩たちに対しての気持ちがそうだろうか。
庇護、という意味では、後輩たちに対する気持ちがそうだろうか。
同学年に対しては、友情だとか信頼だとか、そういう気持ちがある、とは思う。
それらの中にどれだけ恋と言えるものがあるか、それが分からない。
いやだって、私そういうのになったこと、ないし?
ここに来るまで割と箱入りでしたので。
……え?嘘だろって?箱入りがそんな鉄砲玉みたいに無茶とか、なんとかなるさと行動するようなことがあるかって?
よく言われるかもしれない。
なにはともあれ、もやもやした気持ちを抱えたまま考え事をしているうちに、その日はいつの間にか寝息を立てていたのです]*
(196) 2017/07/10(Mon) 23時半頃