[ お願いだから、私を目の前にして、 私を差し置いて視線リレーをするのはやめてほしい。>>175 とまあ、真っ赤な亀井遥は居たたまれなくなって、 また、ずんずんずんと、大股で、 校舎に向かって歩き出すことにする。] ……濡れるし私行くからね。 職員室行って話聞いてみる。[ ばばばば と早口で言い切れば、 うっかりぬかるむ地面を踏みつつ、 大きな傘を身体の前にかざすようにして、 校舎に立ち入るまでの雨風を少しでもしのぐ。 ── ああ、結局、傘は無事だ。持って帰らなくちゃ。 そんなことを思いながら、昇降口をくぐれば、]
(196) 2016/09/12(Mon) 22時半頃