――――ッ!!
べ、別に拾ったわけではない!
今も家で監禁し、未来永劫子を作れぬ身体にしてやったわ!
いいか、エアリス。勘違いするなよ。
勘違いしたら、即座にもう一つのブルーベリーまんも口の中に詰め込むからな。あと、みみっちく食べるな!
[カッと目を見開くと、取り繕うように虚勢もワクチンも摂取済み。と言葉を並べ。
しかし、どうにも過去を知る繭身の前では分が悪い。
気持ちを切り替えるように二人に向き直ると、エアリスと繭身を順に指を突きつけ]
猪や鹿くらい、私とて狩れる。
今度こそ、ぎゃふんと言わせてやるぞ、繭身!
あと、エアリスは私が居ないところで倒れたら、探してでも張り倒しに行く。覚悟をしておけ。
[三下の捨て台詞めいた言葉を募らせ、一転し、コートを翻す。
じわじわと熱くなる頬を隠すように顎を引いて、木枯らしの向こうへと走り去っていった**]
(196) 2013/12/05(Thu) 01時頃