くそッ……!
[避けようとするが身体が上手く反応せず、動けない。倒れてくる1本の木が自らの身に降り注ぐ]
……
[大木は、先ほど張った薄い膜で跳ね返された…と思われたが、その太い幹と枝はバリバリと結界を破り″生身″へと襲いかかる]
しまっーーーーー
[ドォォォンという轟音とともに土煙が立ち昇る。
そこに残るは、横たえる1人の男と一本の大木。だがその身は間一髪のところで避けられている]
幟乃、か
[傲慢なだけではなく、攻撃の戦略、パワー、精神力はなかなかのものだ。空を見上げながら心の中で強いと認める。
倒れた大木を横目に、もう一度「眼力」を発動させる。左目からツーッと一筋の血が滴り落ちた。
カッ! と一瞬光った次には再び轟音を轟かせて、その場に小さな爆発を起こす。土煙を上げるぐらいはしただろう
その隙に茂みの影に隠れ、逃亡を図ったが果たしてどうなったか]
(195) 2014/12/27(Sat) 10時半頃