[少女が紡ぐ言葉。耳を傾け、何か言おうとして、しかし直ぐには言えなかったように唇が歪む。
少女からの画面表示、網膜に映しだされた、確かに己が見たそれと同じメールを眺めて。
トレイルの声>>169に、漸く反応することを思い出したように、ゆっくり落ちた瞬き。
吐息と共にも、──トレイルが紡いだ『あいつが最後に』、気にかかる言葉にチラリと瞳が旧友の表情を窺って]
……。
『楽園』なんだろ、そいつは。たった一度、見られるだけの。
[唇を舐め、トレイルの後にぽつりと落とした、少女>>@22への言葉。
眉が寄り、瞳が迷うように、トレイルからも少女からも逸れ横手に外れる]
そんなモンを知っちまったら、──俺は、戻って来られんのかねえ。
[忌々しい現実。何もかもが思う通りにはいかないリアル、臆病過ぎる自分の元へと。
この仮想世界からすら、戻る事が苦痛だと言うのに。
俺は、
──独白のように漏らし。ふと、誤魔化すような息を小さく。瞳を再度同席者の元に]
(195) 2014/03/12(Wed) 23時半頃