【人】 截拳道 カイル

（今度はちゃんというんだ、ちゃんと…！）

[そうはいってもなかなか切り出せない―
いくつもの年月。どれだけこの時を待っていただろう。

離れていれば離れているほど、会いたくて―
想えば想うほど切ないくらいに、クリスマスを想う。

そんな狂わしく愛しい人が目の前にいるだけで、カイルの胸の痛みは癒されていく―]

あの…おれ、おれ。浅はかだったかもしれない。

クリスマスがどんな想いをしてきたなんて、おれはとてもよくわかったよ。

…えーっと。その。

[じっと見つめる瞳は、時間の流れで少しは成長を遂げていたが、なかなか言い出せいのはカイルの性分か]

(193) kanarannsousi 2013/03/30(Sat) 18時頃